2026/1/16

電子ピアノではスピード上達しない3つの理由 〜本気でピアノを学ぶなら、“響き”のある環境を〜

電子ピアノではスピード上達しない3つの理由

〜本気でピアノを学ぶなら、“響き”のある環境を〜


 

「先生、電子ピアノでも大丈夫ですよね?」

体験レッスンで、そんな質問をいただくことがよくあります。
お家のスペースやご予算の都合もあり、気持ちはとてもよくわかります。
最近の電子ピアノは音もきれいで、見た目も本格的ですものね。

でも、もし——
「本当にピアノを上達させたい」
「子どもの音楽的な感性を育てたい」
と願うなら、どうしても知っておいていただきたい現実があります。

それは、
“スピード上達するのは、アコースティックピアノだけ”
ということです。

電子ピアノとアコースティックピアノでは、
根本的に“育つ力”が違うのです。


① 音の反応が違う

アコースティックピアノは、指の力の入れ方・角度・速さによって
音色が変わります。


柔らかい音、強い音、深い音——
すべては「自分の手の感覚」と「耳の反応」で
作っていくもの。

一方で電子ピアノは、鍵盤を押した瞬間の
データをもとに一定の範囲の音しか出ません。


そのため、どれだけ練習しても
音のコントロール力が育たないのです。


② 響きを感じられない

アコースティックピアノは、部屋全体に響きます。
この「響きを聴く体験」こそが、ピアノの上達に必要です。

電子ピアノでは、この共鳴がなく、空気の振動を
感じることができません。


その結果、音楽的な耳や感性が育ちにくくなってしまいます。

 

さらにこの「音の共鳴」によって脳が著しく発達する
機会も失ってしまいます。


③表現に限界がある

電子ピアノの鍵盤は軽く、どの音も均一です。
そのため、アコースティックピアノで必要な
「支える力」「重みのコントロール」が身につきません。
この差は、曲が難しくなるほど顕著になります。
音が浅くなり、思うような表現ができなくなってしまうのです。

 

おうちでできる工夫もあります

もちろん、「今すぐアコースティックピアノを置けない」
というご家庭もあると思います。


その場合は、できるだけ“本物の音に触れる機会”
を意識して作ってあげると良いですよ。

例えば、

  • スタジオ、公民館などアコースティックピアノがある場所で練習する

  • 発表会やコンサートに参加して、響きを感じる

  • 将来的にアップライトやグランドをレンタル・購入する計画を立てる

少しずつでも、“響きを感じる時間”を増やしていくことが大切です。

おわりに

電子ピアノを否定したいわけではありません。
ただ、「子どもの可能性を最大限に伸ばす」という意味では、
アコースティックピアノの存在は欠かせません。

ピアノは「音を出す」だけでなく、
「音を感じる」「音を作る」楽器です。

お子さまが音と向き合う時間が、
“本物の音で育つ”時間になりますように